Binnie's Mods のリリースが再開していた
「Binnie's Mods」は、2015年7月9日にリリースされた2.0 Pre14を最後に、しばらくリリースが途絶えていましたが、2017年6月19日にPre15が、同月24日にはPre16がリリースされているようです。
https://minecraft.curseforge.com/projects/binnies-mods/files
また、今年から新しいチームによる保守が行われているとのアナウンスもありました。
これは大変喜ばしいニュースだと思います。
私は最近、Stardew Valleyにハマっていて、しばらくマインクラフト活動はお休みしていたのですが、これを期に環境構築からまた始めてみようかなと思えてきました。とはいえ、始めてしまうとかなりの時間泥棒になってしまうので、タイミングを見計らっている状況です。
Binnie's Mods でお酒を作ろう(解説) 【蒸留編】
Binnie's Modsにおける蒸留器(Distillery)についての調査結果です。
対象バージョンは2.0 Pre14です。
蒸留についての基礎知識
蒸留とは
蒸溜とは、複数の液体物質が混合したものを、加熱による蒸発と冷却による凝縮によって分離させることです。
蒸発とは、液体が加熱により沸点温度に到達することで気体になる(気化する)ことです。凝縮とは、気体が冷却や圧縮によって液体になる(液化する)ことです。
液体物質には固有の沸点があります。
このことを利用すると、別々の沸点がある液体物質を、うまく温度コントロールしながら加熱することで、沸点が低い方の液体だけ気化させることができます。
この気体を集めて冷却することで、沸点が低かった方の液体だけを取り出すことができるというわけです。
ポイントは、沸点の異なる液体の混合物を分離できることです。それは即ち、不純物の混じった液体から不純物を取り除く(もしくは不純物を残して他の液体を取り出す)ことができる、ということでもあります。
例えば、蒸留水とは、自然の水を蒸留させることで不純物を取り除き一定以上の純度に達した水(純水)のことです。
蒸留器とは
蒸留器とは、文字通り液体を蒸溜させるための装置です。
例えばこんなものです。
加熱するための装置(アルコールランプなど)、液体を格納するタンク、空気より軽い蒸気を取り出す管、凝縮した液体を格納するタンクにより構成されています。
蒸溜を単一回のみ行うものを単式蒸留器、連続的に行うものを連続式蒸留器と呼ぶそうです。
さて、マイクラの世界における蒸留器は、FFMとBinnie's ModsのExtra Treesとにそれぞれありますが、以下のようなものです。おそらく、予想通りですよね。
なぜ蒸留する必要があるのか
醸造酒の工程では、糖の含まれる液体を酵母の力でアルコール発酵させ、アルコール飲料を生成していましたが、この方法(醸造)で作成できるアルコールの度数はせいぜい20度くらいまでなのだそうです。
酵母は真菌類なので、一定以上の純度のアルコールに晒されると、細胞壁が崩壊し、活動できなくなってしまうらしいです。アルコール除菌とか言いますものね。
発酵によりアルコールを生成した酵母が、そのアルコールによって活動できなくなるというのも、なんだかやるせないですね。
というわけで、度数の高い蒸留酒を造るには、ここから蒸留によってアルコール成分の純度を高めていかなければならないわけです。
以上を踏まえて
これらの基礎知識の殆どが、Binnie's Modsではほぼ不要となります。
読み物として、お楽しみいただけましたか?
でも、どうやって蒸留酒が出来上がるかを知った上でこのModを触った方が、きっと楽しいと思うんですよ。少なからず、私はそうでした。
どんな蒸留酒を作ることができるのか
登録されている蒸留酒と思しきものを(NEIで)見る限りでは、
- Neutral Spirit(中性スピリッツ…純度95%以上に濃縮された蒸留酒)
- Vodka(ウォッカ)
- White Rum(ホワイトラム)
- Dark Rum(ダークラム)
- Whiskey(ウイスキー)
- Bourbon(バーボン…主原料がトウモロコシ。コーンウイスキー)
- Rye Whiskey(ライウイスキー)
- Wheat Whiskey(小麦ウイスキー)
- Fortified Wine(酒精強化ワイン)
- Tequila(テキーラ)
- Brandy(ブランデー…白ワイン・赤ワインを蒸留したもの)
- Apple Brandy(リンゴブランデー)
- Pear Brandy(なしブランデー)
- Apricot Brandy(あんずブランデー)
- Plum Brandy(すももブランデー)
- Cherry Brandy(さくらんぼブランデー)
- Elderberry Brandy(エルダーベリーブランデー)
- Citrus Brandy(柑橘ブランデー)
- Fruit Brandy(果実ブランデー??)
- Cachaca(カシャッサ…ブラジル原産のサトウキビを原料とした蒸留酒)
- Gin(ジン)
- Apple Liquor(リンゴ酒)
- Pear Liquor(なし酒)
- Cherry Liquor(さくらんぼ酒)
- Elderberry Liquor(エルダーベリー酒)
- Apricot Liquor(あんず酒。シンルチュウ?)
- Fruit Liquor(果実酒)
の計27種が登録されています。
(酒精強化ワインは蒸留酒ではない気もしますが、スピリッツの並びで登録されているようなので、一応ラインナップに含めています)
しかし、レシピが登録され作成できるものは、このすべてではありません。
- Neutral Spirit:可
- Vodka:可
- White Rum:不可(サトウキビ原料のもろみを生成できない)
- Dark Rum:不可(同上)
- Whiskey:可
- Bourbon:不可(レシピ登録はあるが、コーンウイスキーの原料となるコーングレーンをクラフトできない)
- Rye Whiskey:可
- Wheat Whiskey:可
- Fortified Wine:不可(そもそもワインを蒸留したらブランデーになっちゃう)
- Tequila:不可(原料となるアガベを生育できない)
- Brandy:不可(原料となるブドウを生育できない)
- Apple Brandy:可
- Pear Brandy:可
- Apricot Brandy:可
- Plum Brandy:可
- Cherry Brandy:可
- Elderberry Brandy:可
- Citrus Brandy:可
- Fruit Brandy:可
- Cachaca:不可(サトウキビ原料のもろみを醸造できない)
- Gin:不可(原料はウイスキーと似ているんだけど、なぜか作れない)
- Apple Liquor:可
- Pear Liquor:可
- Cherry Liquor:可
- Elderberry Liquor:可
- Apricot Liquor:可
- Fruit Liquor:可
実際に作成できるのは19種類(27-8)となります。
蒸留器のインタフェースと仕様
画面上部が蒸留器の専用インタフェースで、下部はプレイヤーのインベントリです。
左から順に、蒸留可能な液体のタンク、蒸溜の進捗を示すインジゲータ、蒸留回数の指定スイッチ、蒸留後の液体のタンクと続き、一番右の横長いバーは動力(MJ・EU・RF)の蓄積状況です。
液体の搬入・搬出は圧搾機や醸造器と同じく、液体導管パイプで可能です。
アイテムの搬入・搬出が不要なので、工業化する場合は液体の搬入・搬出とエネルギー供給のみ行えばOKと思います。
蒸留回数の指定と変化
これは結構重要で、これによってできあがる蒸留酒が変わります。
ツールチップで表示されている通り、蒸留器(Distillery)は1回・2回・3回の蒸留が可能で、その選択によりそれぞれ特定の蒸留酒を産み出します。
複数の蒸留が一度に行えるということで、この蒸留器は連続式蒸留器であるということがわかります。
3回蒸留するとどの醸造酒を原料としても必ず中性スピリッツになります。
この蒸留器は3回蒸留すればアルコール度数が95度以上に到達してしまうのでしょうね。
1回の蒸留で1分40秒かかり、回数が増すことに40秒ずつ加算されるようです。2回の場合は2分20秒、3回の場合は3分です。
ただし、消費エネルギー総量はどれも160kRFです。
蒸留のレシピ
ここでいう「○回蒸留」とは、蒸留器のインタフェース上にある蒸留回数指定スイッチを1〜3回のどれに指定するか、を表しています。上から、1回、2回、3回となっていますので、お間違えなく。
ウイスキー・ウォッカ
- Neutral Spirit:どの醸造酒でもいいので3回蒸留
- Vodka:ウイスキー用もろみを2回蒸留
- Whiskey:大麦のもろみを1回蒸留
- Rye Whiskey:ライ麦のもろみを1回蒸留
- Wheat Whiskey:小麦のもろみを1回蒸留
ブランデー類
- Apple Brandy:シードルを1回蒸留
- Pear Brandy:なしシードルを1回蒸留
- Apricot Brandy:あんずワインを1回蒸留
- Plum Brandy:すももワインを1回蒸留
- Cherry Brandy:さくらんぼワインを1回蒸留
- Elderberry Brandy:エルダーベリーワインを1回蒸留
- Citrus Brandy:柑橘ワインを1回蒸留
- Fruit Brandy:上記にないワイン・シードルを1回蒸溜
果実酒類
- Apple Liquor:シードルを2回蒸溜
- Pear Liquor:なしシードルを2回蒸溜
- Cherry Liquor:さくらんぼワインを2回蒸溜
- Elderberry Liquor:エルダーベリーワインを2回蒸溜
- Apricot Liquor:あんずワインを2回蒸溜
- Fruit Liquor:上記にないワイン・シードルを2回蒸溜
ウイスキー用のもろみを2回蒸留しただけでウォッカになるというのは、ちょっと微妙ではありますね。白樺炭で濾過する工程がありません。でも、原料や製造方法からして、ウォッカに近いものにはなるのでしょうね。
ちなみにFFMの蒸留器は…
FFMの蒸留器(Still)は単式です。シンプルです。
以上で、Binnie's Modsのアルコールに関して調べたことは終わりです。
果汁・醸造酒・蒸留酒の他に、リキュール(混成酒)のアイテム登録があるようなのですが、これはまだ未実装のようです。
バージョンは現時点では2015年7月9日にリリースされた2.0 Pre14が最新版で、しばらくリリースが途絶えています。
メジャーアップデートの入ったFFM4への対応がIssueに登録されているので、そちらへの対応に時間がかかっているか、もしくは他のことで忙しくて対応できていないのかもしれません。
いずれにしても、未実装な要素がたくさんあるようなので、いつかそれらが実装される形でのアップデートがリリースされることを大いに期待しております。今一番リリースを切望しているModです!
I love Binnie's Mods !!
Binnie's Mods でお酒を作ろう(解説) 【醸造編2】
Binnie's Modsにおける醸造器(Brewery)についての調査結果です。
対象バージョンは2.0 Pre14です。
ワイン(またはシードル)の作り方
今回はワインについてです。シードルもワインとほぼ同じ扱いになります。
私はワインは白ワインしか飲めない人なのですが、現時点のBinnie's Modsは白ワインを作ることもできません。なぜなら、白ぶどうの果汁を圧搾できないからです。
下記、一部「シードルじゃなくワインじゃないの?」と思うものもありますが、Modの表記に従って記載します。
現時点で製造できるワイン(またはシードル)
- りんご果汁(Apple Juice)→シードル(Cider)
- あんず果汁(Apricot Juice)→あんずワイン(Apricot Wine)
- バナナ果汁(Banana Juice)→バナナワイン(Banana Wine)
- さくらんぼ果汁(Cherry Juice)→さくらんぼワイン(Cherry Wine)
- エルダーベリー果汁(Elderberry Juice)→エルダーベリーワイン(Elderberry Wine)
- もも果汁(Peach Juice)→ももシードル(Peach Cider)
- なし果汁(Pear Juice)→なしシードル(Pear Cider)
- すもも果汁(Plum Juice)→すももワイン(Plum Wine)
- レモン果汁(Lemon Juice)→柑橘ワイン(Citrus Wine)
- ライム(Lime)、オレンジ(Orange)、グレープフルーツ(Grapefruit)の果汁でも柑橘ワインになる
プラムワインは地元・秋田でも生産されていますね。天鷺ワインという名前だと思います。
当該果実はないがワインの登録だけはあるもの
そもそも圧搾する果実が登録されていない(ゆえに通常の方法で果汁を入手できない)というパターンです。
- 白ぶどう果汁(White Grape Juice)→白ワイン(White Wine)
- 赤ぶどう果汁(Red Grape Juice)→赤ワイン(Red Wine)
- トマト果汁(Tomato Juice)→トマトワイン(Tomato Wine)
- パイナップル果汁(Pineapple Juice)→パイナップルワイン(Pineapple Wine)
トマトのワイン、実際にあるらしいですね。
当該果実がありワインの登録もあるが果実の圧搾できないため醸造できないもの
果汁を圧搾機で圧搾できない(ゆえに通常の方法で果汁を入手できない)というパターンです。
なお、発酵させたジャガイモ(Fermented Potatoes)というアイテムの登録もあるのですが、ジャガイモ自体圧搾できませんし、醸造器では固形物のみの醸造は現時点では不可なようですので、未使用アイテムということですね。将来的にジン製造に使うことになるのかもしれません。
発酵について(10/30追記)
ワインを醸造する際にも酵母(Yeast)が必要です。
これは、2種類どちらの酵母(Yeast・Lager Yeast)でもOKです。
これで醸造編は終わりです。次は【蒸留編】になります。
Binnie's Mods でお酒を作ろう(解説) 【醸造編1】
Binnie's Modsにおける醸造器(Brewery)についての調査結果です。
対象バージョンは2.0 Pre14です。
ラガービールも作れてしまう、Binnie's ModsのExtra Treesです。
醸造器(Brewery)は、いろいろな醸造酒・もろみを作ることができます。
今回は、ビールと、ウイスキーのもろみを作ってみます。
ビールの作り方
ビールを作るためには、以下の材料が必要です。
- 穀物(Grain)
- ホップ(Hops)
- 酵母(Yeast)
- 水(Water)
これを醸造器にセットするのですが、順序に注意が必要です。
穀物・酵母・水を先にセットしてしまうと、ウイスキーのもろみを作る工程がスタートしてしまいます。
先にホップをセットするようにすれば、間違いはないでしょう。
穀物の作り方
小麦の種(Seed)を十字状に配置することで、小麦をクラフトすることができます。
穀物は5種類あります。
- 小麦(Wheat)
- 大麦(Barley)
- ライ麦(Rye)
- ローストされたもの(Roasted)
- コーン(Corn)
このうち、どうしてもコーンだけはクラフトできませんでした。レシピは存在するんですが…。
どうしても大麦になってしまうんです。
まあ、麦をクラフトしてコーンになる方がおかしいんですけどね。
小麦を配置を変えてクラフトすることで大麦になったりライ麦になったりしますが、深く考えてはいけません。
ちなみに、小麦・大麦・ライ麦のどれでも、焼くとロースト穀物(Roasted Grain)になります。
ホップの作り方
ホップは小麦の種とりんごからクラフトします。
もちろん、現実世界のホップは、りんごがなくても育ちます。
酵母の作り方
酵母は、通常の酵母(Yeast)と貯蔵長期熟成用途のラガー用酵母(Lager Yeast)の2種類がありますが、どちらもパンとキノコでクラフトします。
不思議です。
水
バケツに汲んだ水でも、Mod提供の缶に入った水でもOKです。液体パイプで導水してもよいと思います。
できあがりの判断ロジック
基本的に、大麦を使う時以外は、酵母はYeastとLager Yeastのどちらを使っても一緒です。大麦を使う時のみ、Yeastだとエール、Lager Yeastだとラガーができます。
穀物を入れるスロットは3つありますが、このスロットのうち半分以上を占める穀物によってできあがるビールが決まるようです。
- ロースト(Roasted Grain):黒ビール(Stout)
- 小麦(Wheat Grain):白ビール(Wheat Beer)
- ライ麦(Rye Grain):ライ麦ビール(Rye Beer)
- 大麦(Barley Grain):エール(Ale)またはラガー(Lager)
できあがったビールは、FFMの瓶詰め機(Bottler)を使って瓶に詰めて、飲むことができます。当然、酔いが回ります。飲み過ぎには注意しましょう。
ウイスキーもろみの作り方
ビールを作る工程から、ホップを除いてください。これでウイスキーもろみができあがります。
できあがりの判断ロジック
酵母はYeastとLager Yeastのどちらを使っても一緒です。
穀物の判定についてもビールと同じです。3スロットの半分をどの穀物が占めているか、が判断基準となります。
- 小麦(Wheat Grain):小麦のもろみ(Fermented Wheat Mash)
- ライ麦(Rye Grain):ライ麦のもろみ(Fermented Rye Mash)
- 上記以外:大麦のもろみ(Fermented Grain Mash)
もろみは、このあと蒸留器にかけることでウイスキーになります。
【醸造編2】に続きます。
Binnie's Mods でお酒を作ろう(解説) 【圧搾編】
Binnie's Modsにおける圧搾機(Fruit Press)についての調査結果です。
対象バージョンは2.0 Pre14です。
圧搾できる果実
数値(単位mB)は、果実1個を圧搾した時の生成量です。48mBの倍数になっているようです。
- りんご(Apple):192mB
- あんず(Apricot):144mB
- バナナ(Banana):96mB
- さくらんぼ(Cherry):48mB
- エルダーベリー(Elderberry):96mB
- レモン(Lemon):384mB
- ライム(Lime):288mB
- オレンジ(Orange):384mB
- 桃(Peach):144mB
- すもも(Plum):96mB
- グレープフルーツ(Grapefruit):480mB
- オリーブ(Olive):48mB ※これだけJuiceでなくOilになる
- 梨(Pear):288mB
ワインにしようにも肝心のブドウがまだ実装されていませんね。
元となる果実がないケース(アイテムに果汁は登録されている)
今後のバージョンアップにて実装されることを切望しています。
- パイナップル(Pineapple)
りんご(Apple)とOreDictが一緒に…さすがになっていない(笑 - 白ぶどう(White Grape)
品種もいろいろあるんですよね。育てた環境によって変わると面白いのに。 - 赤ぶどう(Red Grape)
赤ワインやロゼワインを作るためには必要ですね。 - トマト(Tomato)
トマトジュースになるわけですね。
元となる果実はあるが圧搾機にかけることができないケース(公式Wikiには掲載されている)
理由はわかりませんが、そういうものもあります。原因はわかりかねますが、今後のバージョンアップにて改善されることを希望します。
- クランベリー(Cranberry)
- にんじん(Carrot)
Binnie's Mods でお酒を作ろう(解説) 【概要編】
Binnie's Modsについては、バージョン2.0 pre14を調査環境としています。
Binnie's ModsにおけるExtra Treesは、アルコール飲料を製造することができます。
そのための、圧搾機(Fruit Press)や醸造器(Brewery)、蒸留器(Distillery)が用意されています。
しかし、公式Wikiには装置の製造レシピしか公開されていません(圧搾機についてはジュースの一覧が載っています)。
仕方がないので、自分で調べてみました。
お酒は醸造酒と蒸留酒がある
醸造酒
発酵により得られるアルコール飲料です。酵母は使ったり使わなかったりです。
- ビール:水が主成分。麦芽を発酵させる(香り付けにホップを使用)
- ワイン・シードル:果汁が主成分。果汁に含まれる糖分を発酵させる
蒸留酒
蒸留により得られるアルコール飲料です。
- ウイスキー:ビール製造の中間物を蒸留したもの(厳密には違いますが)
- ブランデー:ワインを蒸留したもの
- ラム:サトウキビをどうにかしたものを蒸留したもの
いずれにしても、醸造と蒸留が重要になります。また、ワインを作るためには果汁を抽出しなくてはならないため、圧搾も必要になるというわけです。
機器の概要
基本的な流れは、圧搾→醸造→蒸留ですが、製造するものによっては圧搾→醸造で終わったり、醸造だけだったり、醸造→蒸留だったりもします。ただ、この流れが逆になることはないようです。
圧搾機
果実を押し潰して果汁を搾り取るための機械です。手に入れた果実はこれで潰すことが第一歩です。
ところが、なんでもかんでも潰せるわけではないみたいなのです。
例えば、ラズベリーなんかは潰したら美味しいジュースに仕上がりそうですが、これは潰せません。何に使うんでしょうね。
詳しくは【圧搾編】で記載します。
醸造器
実はこの機械が一番複雑です。
この機械で作れるのは、ビール・ワイン・シードルです。
ビールを作る場合、水とホップ(Hop)、穀物(Grain)、酵母(Yeast)を用意します。
ワイン・シードルを作る場合、果汁(Juice)と酵母(Yeast)を用意します。
詳しくは【醸造編】で記載します。
蒸留器
この機械では、蒸留酒を作ることができます。つまり、ウイスキーやブランデー、そのほか各種スピリッツ類です。
蒸留する液体を入れ、蒸留度合いを選択すると、液体と蒸留度合いとの組み合わせにより生成される蒸留酒が決定されるようになっているみたいです。
詳しくは【蒸留編】で記載します。
Advanced Generators 【燃料追加編】
使用する燃料の追加
Advanced Generatorsは、使用する燃料を設定ファイルで追加することができます。
今回は、FFMの液体蜂蜜を追加してみようと思います。
設定ファイル
公式サイトによれば、.minecraft/config/AdvGenerators/の下に、cfgという拡張子で設定ファイルを作成し、中にBACON(Bdew's Advanced Configuration Object Notation)と呼ばれる書式で記載すればよいみたいです。
私は「addsupply.cfg」という名前にしましたが、まあなんでもいいと思います。
書式
recipes {
turbine-fuel: "for.honey" 10 MJ/mB
}
このような感じです。
液体名称については、ダブルクォーテーションで囲わないと正しく認識されないケースがあります。
「lava」であればそのままで問題ありませんが、「for.honey」のようにピリオドが含まれる場合は囲う必要があります。
さて、それではどのようにして液体の名称と、指定する数値(発電量)を決定すればよいのでしょうか。
まずは、液体の名称候補を調べてみましょう。
登録内容のダンプを出力する
Advanced Generatorsを導入している場合、BDLibという前提Modも導入していると思います。このBDLibには、/dumpregistryというコマンドが実装されています。まずはこのコマンドを実行しましょう。
「このコマンドを実行する権限がありません」と表示される場合
「チートを許可する」がオンになっていないワールドデータでは、「このコマンドを実行する権限がありません」と表示され、コマンドが拒否されます。
その場合、ゲームメニューの「LANに公開」をクリックし、続いて「チートを許可する」をオンに切り替え、最後に「LANワールドの開始」を実行します。この操作の後であれば、上記コマンドが拒否されることはありません。
LAN公開に差し支えがあるようであれば、コマンドを実行した直後にゲームを終了してください。
コマンドを実行できたら
.minecraft/registry.dumpが生成されていると思います。早速これをテキストエディタで開いてみましょう。
液体の名称を特定する
registry.dumpの、かなり下の方に、
==== FLUIDS ====
という行があります。ここより下の行に、現在マインクラフト上に存在する液体がリストアップされています。
例えば、溶岩はlavaという名称で記載されています。
それでは、今回追加したいFFMの蜂蜜はどうでしょう。
蜂蜜は英語ではhoneyです。しかし、registry.dumpには「for.honey」と「honey」の2つがリストアップされているのです。
この場合、どちらかを追加してみて、実際に使えるようになっているかゲーム内で試してみるしかありません。
私はまず「honey」の方を追加してみたのですが、ハズレでした。「for.honey」の方がアタリなのでした。
発電量を検討する
指定単位
指定単位はMJ/mBです(実はRF/mBでも指定できるのかな…?)。
これは液体量あたりの発電量で、1ミリバケツあたりのMJ量となります。
ちなみに、1MJ=10RFです。以下、時代遅れではありますがMJで記載しますので、RFに換算したい場合は値を10倍してください。
BC金オイルの発電量の根拠
Modの標準設定では、BC金オイル(fuel)は150MJ/mBとなっており、これは鉄エンジンに金オイルを1バケツ分入れた時の総量(150,000MJ/B)と一致します。
ということは、Air/Fuel Mixerなどの効率アップ用モジュールを入れなければ、発電量は鉄エンジンと同じということになります。
このように、ゲームバランスを保つ観点から、他のModで既に発電量が決まっている液体についてはそれに準拠した方が良さそうです。
溶岩の発電量をどうするべきか
おそらく、このModにおける溶岩は、熱交換器によって水を蒸気にしてタービン発電するものと想定されています。
ソースファイルを見ると、
// steam is 0.2 MJ/mB
// 1 HU = 1 MJ
// steam is 0.2 HU/mB = 5 mB/HU
// lava is 30 HU/mB
とのことです。
この記載通り読み取れば、熱交換器で蒸気を産み出し蒸気タービンを回した場合の溶岩の発電量は30MJ/mBとなります(試していません)。
何を言いたいかと言うと、同じMod内で別の発電方法が用意されている場合、余程効率が違わない限りは同様の数値を採用した方が良いのでは?ということです。
液体蜂蜜の発電量の検討
それでは液体蜂蜜の発電量を考えましょう。
FFMのバイオガスエンジンは10MJ/mBですので、これに合わせて10MJ/mBとするのが良さそうな気がします。
実際の記載内容
recipes {
turbine-fuel: "for.honey" 10 MJ/mB
turbine-fuel: lava 30 MJ/mB
}
こうなりました。一応溶岩も追加してみました。
いろいろなことができる
ガスタービン発電は、実際の社会では天然ガスや液化石炭などを使って高温ガスを生成しタービンを回しています。
実は溶岩が気化してガスタービンを回せるか?というと、これは考えにくいです。気化熱は発生するので、やはり熱交換器を通す方がそれらしい気がします。
ただ、あまりそういったリアルさを追求しても仕方のないような気もします。
ゲームバランスを崩さない程度の値を設定し楽しんでみてはいかがでしょうか。
(対応バージョン:0.9.8.113)